橈骨神経麻痺(サタデーナイト症候群)って何?詳細や事例についてご紹介します
カテゴリー:腕の痛み,サタデーナイト症候群
Contents
橈骨(とうこつ)神経はどこを通っている神経?
橈骨は「とうこつ」と読みます。
日常生活ではなかなか目にしない字面ですよね。
この見慣れない【橈骨神経】というものは、人間の身体の中を特殊な経路で通っています。
頸椎から鎖骨の下を通り、わきの下を通過した神経は、上腕骨の外側をぐるっと回って、外側から、前腕の筋肉(伸筋)に行きます。
神経圧迫は、この上腕骨をぐるっとまわるところで起こりやすいのです。
この部分は、重さが加わって起こったり、圧迫されて起こったりします。
必ずしも恋人に腕枕をしてあげた時に【恋人の頭の重さが加わりベッドと上腕骨の間で圧迫される】だけとは限らないのです。
時には、こうした外からの力が加わらなくても、神経の上にある上腕三頭筋(肘を伸ばす筋肉)と上腕骨の間で圧迫されることもあります。
サタデーナイト症候群の変わった症例は?
「橈骨神経麻痺」は別名、「サタデーナイト症候群」「ハネムーンシンドローム」、となかなか色っぽい名前がついている症状ですが、【新婚さんが腕枕をして腕がしびれる】という以外にもこの症状になってしまう場合があります。
一風変わった発症事例をご紹介します。
・自分の腕を下敷きにして机に突っ伏して寝る
・腕に負担がかかる不自然な姿勢で寝る
・電車で両脇にがたいの良い人が座る
・シャベルで穴掘り
・長時間、腕を拘束する
では一つずつ見てみましょう。
自分の腕を下敷きにして机に突っ伏して寝る
これは意外にも多い事例です。
「サタデーナイトシンドローム」や「ハネムーンシンドローム」というと、あたかも2人いないと発症しないかのようなイメージですが、自分一人で居眠りしている時にもしびれてしまうケースがあります。
よくよく考えてみると、他人の頭を支えるのも、自分の頭を支えるのも「頭を腕で支える」ということに関しては同じですよね。
人間の頭の重さは個人差もありますが、約5kgです。
お米5kgをずっと腕に乗せている感覚と同様なので、確かに重いですよね。
腕に負担がかかる不自然な姿勢で寝る
腕に負担がかかる姿勢で寝てしまって(または寝返りをうって)、朝起きた時に腕がしびれているということがあります。
寝ている時や寝返りをうった後の姿勢は無意識でとっているためどうしようもないのですが、せめて寝始める時には腕に負担がかからない姿勢を心がけることが大切です。
電車で両脇にガタイの良い人が座る
電車の座席の幅は決まっていますが、座る人の幅は人それぞれ。(当然ですが・・・)
不運にも両脇にガタイの良い人が座ってしまうと、自分のスペースがかなり狭くなります。
すると上腕の神経が圧迫され、サタデーナイト症候群を引き起こすことがあります。
また、自分の隣の人が居眠りして肩に寄りかかってきてしまった場合も同様に神経を圧迫されてしまうため注意が必要です。
シャベルで穴掘り
これは上腕に重さの負担もかかっていないし、圧迫もされていないため、一見「サタデーナイト症候群ではないのでは?」と思われる方も多いです。
しかし、力いっぱい土を掘ると、筋肉が緊張し、神経の上にある上腕三頭筋と上腕骨の間で圧迫されしびれが生じる場合があります。
長時間、腕を拘束する
これもなかなかない事例ではありますが、そういったお店でまれにサタデーナイト症候群を発症する方もいます。
お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多大吉さんが、サタデーナイト症候群(ハネムーンシンドローム)になったことがあるそうです。
【ラジオ番組「たまむすび」より(2016年6月22日放送)】
大吉さんは「ある趣味を持った人たちが集まる怪しいクラブのロケで縛られて吊るされて、その後、縛りを解いた右手首に力がまったく入らなくなってしまった。」
とのこと。
大吉さんはプライベートではなくお仕事のロケだったそうですが、これがプライベートだったら整体院や治療院でちょっと説明しづらいですよね。
東上野整骨院なら、大丈夫です。
患者様のプライバシーは厳守いたしますのでなんでもご相談ください!
また言いたくないことは話さなくても大丈夫なので安心してご来院ください。
まとめ
今回は橈骨神経麻痺についての詳細に触れ、また一風変わった事例もご紹介しました。
「サタデーナイト症候群」「ハネムーンシンドローム」という名前に惑わされず、「いつ」「どんな状態で」「身体のどの部分を」「どうした」という状況を落ち着いて見つめる必要があります。
腕枕以外にも神経を圧迫してしまった場合はサタデーナイト症候群になる可能性があります。
そうならないように対策するのも重要ですが、もしなってしまったら、仕事や日常生活に支障が出ないうちに整骨院へご相談ください。