Contents
首の痛みでも原因や対処法が違う?寝違えとぎっくり首の違い

突然首が痛くなると「寝違えた」と思ってしまいがちですが、実はそれは「ぎっくり首」かもしれません。
寝違えとぎっくり首はどちらも痛みが生じるものではありますが、その原因や対処法が違ってきます。
間違った対処法では症状が悪化してしまう可能性もありますので、それぞれの違いを知っておくことが大切です。
寝違えの特徴

寝違えは、朝起きた時に首に痛みや違和感を感じる症状です。
これは夜眠っている間に無理な姿勢をしてしまったことが原因になり、首に痛みが出てしまうものです。
人によっては首だけではなく、背中や肩甲骨にも痛みが生じてしまいます。
寝違えると痛みがある首に原因があると考えてしまい、首への対処を考えてマッサージをしたり、揉んだりしてしまいがちです。
しかし、寝違えの原因は実は首ではなく、頭部へと続く神経が通る腋(脇)の部分が不自然に圧迫されることです。
そのため、首のマッサージを行っても寝違えを改善する効果はあまり期待できないと言えるでしょう。
寝違えを改善するためには?

寝違えを改善するためには、首をマッサージするのではなく原因となっている腋のストレッチを行うことが有効です。
また、痛みが生じたところに温湿布を貼るという対処法を当然のように行う人も少なくありませんが、寝違えの時に痛みがある場所に温湿布を貼ると急激に血行を促進して痛みが悪化してしまう可能性もあります。
まずは痛みが取れるまでは冷湿布で様子を見るようにしましょう。
ぎっくり首の特徴
ぎっくり首は、ぎっくり腰が急に重いものを持ったり身体の向きを変えた時に起こるのと同様に、ちょっと姿勢を変えたり名前を呼ばれて振り返るといった簡単な動作が原因で、急に痛みが生じてしまうものを言います。
ぎっくり首は寝違えと違い、生活の中のさまざまなタイミングで起こる可能性がありますので、「ちょっと動いただけで急に首が痛くなった」という場合には、ぎっくり首だと思っても良いでしょう。
頭を動かした時に痛みが生じるのが特徴で、痛みの強度はその人によって違いがあります。
ぎっくり首の原因

ぎっくり首は日ごろの姿勢の悪さ(猫背・反り腰)や筋肉の硬さが原因となって起こるとも言われており、これらが原因で首の筋肉に疲労がたまってしまったことで引き起こされてしまうのです。
また、頭が前方に落ちて猫背になってしまうと、ストレートネックになって日常的に首に負担がかかってしまうため、ぎっくり首になりやすいと言われています。
ぎっくり首になってしまった時の対処法

ぎっくり首になってしまった時の対処法は安静にすることです。
痛みがひどい場合には鎮痛剤を服用したり、痛みの原因となる部分に冷湿布を貼ったり、保冷剤などを当てて冷やす方法がとりあえずの対処法としては有効です。
仕事があるという場合でも出来る事なら休み、静かに過ごすようにして下さい。
ぎっくり腰と同様に、症状の発症時には強い痛みがあっても、適切な対処を行えば数日で痛みは軽減し、快方に向かっていきます。
首に痛みが生じると、ついつい行ってしまいがちな対処法が「温める」「マッサージ」「ストレッチ」です。
痛みがある部分を温めて血行を良くし、マッサージやストレッチを行って筋肉を柔らかくすれば痛みが軽減すると考えてしまいがちです。
しかし、ぎっくり首は炎症が起こっている状態ですので、温めてしまうと炎症が悪化して痛みがひどくなってしまいますし、マッサージを行うと楽になることも多いのですが、実はそれは一時的なものでマッサージを行って数時間もすると症状が悪化してしまうケースも多いです。
これもやはり温めることと同様に炎症を悪化させてしまいますので、マッサージは厳禁だといえるでしょう。
また、ストレッチも同様に症状を悪化させてしまう可能性がありますので、ストレッチはせず絶対安静を守ることが症状を早く軽減させる手段となります。
ぎっくり首になってしまったら整骨院へ

「安静にしても痛みが引かない」
「一度痛みが引いてもすぐに症状が出てしまう」
そんな時は整骨院で施術を受ける事をおすすめします。
整骨院・接骨院は「一時的に症状が軽くなる」のを目的としているわけではありません。
「身体の根本から改善する」のを目的としています。
症状が出ている部分が根本的な原因とは限りません。
身体全体のバランスを見て全体的な調整を行う事で根本改善に至り、再発しにくい身体へするための施術を行います。
我慢できない痛みになる前に来院する事をおすすめします。