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公開日:2017年3月22日
最終更新日:2017年6月7日

自律神経失調症の症状

自律神経失調症
前回の記事で肩こりの原因が自律神経失調症の可能性があるとお伝えしました。
前回の記事:ひどい肩こりが治らない!もしかして自律神経失調症のせいかも!?

しかし、自律神経失調症になると肩こり以外にも身体に不調が現れます。

頭痛やだるさなど、一般的によく知られているものだけではなく、身体の至る所に不調が出てきてしまうのです。

まずは以下の表で自分が当てはまっていないかを確認してみましょう。

自律神経失調症の身体の症状

症状が出る部位 症状
頭痛、偏頭痛、頭重感、筋緊張性頭痛、脱毛。
人によって頭の痛み方や痛みの度合い、痛む場所などはそれぞれ異なります。
側頭部がズキズキと痛かったり後頭部のあたりが締め付けられるような痛みを感じることが多いです。
後頭部や頭全体が重だるくぎゅーっという圧迫感を感じる場合もあります。
疲れ目、まぶたのけいれん、ドライアイ、なみだ目、目が開かない。
眼精疲労の症状が出たり、目がしょぼしょぼする、まぶたの上が重くなったり鈍い痛みを感じたりします。
まぶたの痙攣は自律神経失調症の代表的な症状です。
いつもと同じような生活をしていても、目が乾いたり痛みを感じたりするのがドライアイです。
耳鳴り、耳の閉塞感。
耳の中で砂嵐のような雑音を感じる耳鳴りが続いたり、突然聞こえてくることもあります。
耳に何かが詰まっているような閉塞感を感じます。
また、平衡感覚が狂うのでめまいを感じる方もいます。
のど 異物感、圧迫感、イガイガ感、のどの詰まり。
のどに異物が詰まっているように感じる事があります。特に食事をする時などに感じる方が多いです。
風邪をひいたときのように、のどの奥がイガイガする感じがあります。
口の渇き、口の中の痛み、味覚障害、唾液が異常に出る。
口の中が常に乾いていてのどがカラカラの状態です。この時に水分を摂っても解消されません。
食べ物の味がわからなくなったり、味の種類が違って感じます。
心臓・血管系・循環器系 動悸、胸の圧迫感、めまい、たちくらみ、全身ののぼせ、冷え、ほてり、しびれ、息切れ、呼吸困難、息苦しさ、手足のほてり、冷え、しびれ、体のふらつき、大量の発汗、寒気、高血圧、低血圧、血圧の変動、不整脈、胸の痛み。
血液の流れが悪くなるため、その場の室温や気温かに関係なく突然暑くなったり、逆に手足が冷えたりするのが特徴です。
呼吸器 驚いたり緊張する場面でもなく、激しい運動をしたわけでもないのに急に呼吸が苦しくなる場合もあります。
消化器系 慢性胃炎、神経性胃炎、過敏性腸症候群、下腹部の張り、食欲低下。
食欲過食、不振、拒食、食道のつかえ、異物感、吐き気、胃の不快感、便秘、下痢、ガスがたまる、胃の不調が起こります。
また過敏性腸症候群といって下痢と便秘を繰り返す症状も見られます。
皮膚 皮膚の乾燥・かゆみ、多汗、汗が出ない、冷や汗。
わけもなく大量の汗が出たり、緊張していないのに冷や汗をかく、逆に暑いのに全然汗をかかないという症状がでます。
また緊張していないのに掌や足の裏に汗をかくのも自律神経失調症の特徴です。
泌尿器 頻尿、尿が出にくい、残尿感がある。
水分を摂っていないのに頻繁にトイレに行きたくなったり、逆に尿が出ない、残尿感などの症状があります。
生殖器 女性:生理不順、外陰部のかゆみ。
男性:インポテンツ、早漏、射精不能。
男性、女性問わず異常が生じます。
首・肩・背中 首・肩・背中のこりや痛み、張りがある。
通常の首・肩・背中のこりに加え、痛みを感じるほどの張りやこりが生じる場合もあります。
筋肉・関節 筋肉・関節の痛み、関節のだるさ、力が入らない。
激しい運動をしていないのに筋肉や関節に痛みやだるさがあり、歩けなくなる程ひどく痛むケースもあります。
手足 手や足の痛み、足のふらつき、大量の汗をかく。
血液の流れが悪くなるのでしびれや痛みを感じる事があります。
全身 疲れやすい、微熱、倦怠感、疲労感、力が入らない、不眠、大量の発汗や冷や汗、震え。
倦怠感や疲労感などは自律神経失調症の症状の中でもっとも多い症状です。
とても疲れやすく、全身に力が入らない事もあります。
眠りが浅くすぐに目が覚めたり、寝つけない、起床時の疲労感を感じるなどの症状もあります。
また、乗り物酔いをしやすくなります。

自律神経失調症になると全身に不調が!

上記の表でわかるように、自律神経失調症の体の症状は、肩や頭だけでなく全身に影響をおよぼします。

自律神経は全身の器官をコントロールしています。
そのため、バランスが崩れてしまうと全身の機能に支障をきたしてしまい、上記のように全身にさまざまな症状が出るのです。

自律神経失調症は日によって症状がまちまちな場合もあります。

例えば、肩こりをずっと感じていた人が、1週間後には口の渇きや味覚障害を発症する事もあります。

症状の程度も人によってさまざまで、同じ人でも日によって症状が重かったり軽かったりします。

そのため、「気のせい」や「ちょっと疲れているだけ」と思って専門機関にかからない人も多いのです。
病院でMRI検査などの精密検査をしても異常が見つからない事が多いため、医師に「経過観察」と言われたり、電気をかけるだけの治療になるケースもあります。

自律神経失調症は気合や時間が解決してくれるものではありません。

整骨院などの専門機関で診てもらう事をおすすめします。

こんな人が自律神経失調症になりやすい

自律神経の乱れが悪化する事で、自律神経失調症になる可能性が高まります。

【自律神経のバランスが崩れる原因は?】の記事でも触れましたが、自律神経が乱れる原因はストレスです。

ストレスの原因は人それぞれですが、仕事や人間関係などがあげられます。
また、夜更かしをすると生活リズムが崩れ、身体に負担がかかる事で身体がストレスを感じている場合もあります。

上記の表で、男性も女性も自律神経失調症になる可能性があるとお伝えしましたが、自律神経失調症は男性よりも女性の方がなりやすいのです。

自律神経は女性ホルモンの分泌も調節しています。
そのため、女性ホルモンの分泌バランスが崩れると自律神経も乱れ身体への影響も大きくなります。

産前・産後や更年期など、心身の急な変化やホルモンバランスを崩しやすいこの時期も自律神経のバランスに大きく影響を与えやすく、自律神経失調症を引き起こしやすいです。

ストレスを溜めない事が重要ですが、ホルモンバランスが影響しているこのような時期は、特に無理をせず整骨院などの専門機関に診てもらう事をおすすめします。

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東上野整骨院(院長:久保田勝弘)
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