サタデーナイト症候群とは?酷いと半年腕の感覚が戻らない!?
カテゴリー:腕の痛み,サタデーナイト症候群
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酷いと半年腕の感覚が戻らない!?サタデーナイト症候群とは?
数ヶ月もの間、腕に麻痺が発生してしまったり感覚がなくなってしまう「サタデーナイト症候群」というものがあります。
まるで正座を長時間続けていたようなしびれが腕に生じたり、感覚がなくなってしまうものですが、正式な病名は「橈骨神経麻痺」(とうこつしんけいまひ)と言います。
ハネムーン中のカップルが腕枕をしたことで、男性にこの症状が出ることから「ハネムーン症候群」とも呼ばれています。
憧れの腕枕は実は危険!?サタデーナイト症候群の原因は?
一度は憧れるシチュエーションに「腕枕をする、してもらう」というものがあります。
しかし人の頭の重量は4~6キロほどもあり、その重さを一晩中腕に乗せていることで腕の橈骨神経が圧迫されてしまい麻痺が起こってしまうのです。
男性の中には「筋肉をしっかりとつけているから問題ない」と考える人もいるかもしれませんが、サタデーナイト症候群は神経の問題のため、筋肉がついている人もついていない人にも起こってしまう可能性があります。
腕枕をしていなくてもサタデーナイト症候群になる?
また、サタデーナイト症候群は神経が圧迫される状態であれば腕枕をしていなくても起こってしまう症状です。
一人で寝ていても、起きたら腕に痺れがあったり、力が入らなくなったという経験をしたことがある人も多いかもしれません。
これは寝ている時の体勢などが原因で橈骨神経を圧迫してしまったため、サタデーナイト症候群が起こってしまったのです。
橈骨神経は腋の下や上腕の外側が筋肉が薄いため外部の圧迫の影響を受けやすくなっており、外側からの重さによって麻痺が起こりやすい場所になります。
短時間の圧迫でもサタデーナイト症候群になる?
サタデーナイト症候群は長時間の神経への圧迫が原因で起こるわけではありません。
人によっては15分ほど橈骨神経が圧迫されただけで麻痺が生じてしまうこともあるのです。
腕枕だけではなく、デスクに突っ伏して腕を枕にして仮眠をとったり、車の中で寝る場合にシートが狭すぎるため腕の置き場がなくなり、ついつい狭いところに腕を置いてしまって圧迫されてしまった、というような場合でもサタデーナイト症候群は起こり得ます。
サタデーナイト症候群の症状
サタデーナイト症候群の症状は、腕が痺れる、感覚が鈍い、感覚がない、といった症状のほかに、手首や指先にまで症状が出てしまう可能性があります。
これは橈骨神経の働きに「肘の関節を伸ばしたり、縮めたりする」「手首や手の指を伸ばす動きをする」「手の人差し指と親指の間の感覚」をつかさどっているからで、橈骨神経の麻痺がおこることで指に力が入らない、グーの形に手を握ることができない、手首の筋力が落ちてしまって物を持つことができない、といった症状も橈骨神経麻痺(サタデーナイト症候群)を疑った方が良いといえます。
サタデーナイト症候群はどのくらいの期間で治るの?
サタデーナイト症候群になったとしても、十分~数十分ほどで自然としびれや麻痺が改善したという経験がある人は多く、軽いものだと考えてしまいがちです。
しかし必ずしもサタデーナイト症候群の症状がすぐに改善するとは限りません。
軽い場合でも1ヶ月ほど、ひどい場合には症状が改善するまでに半年以上かかってしまうケースもあります。
2~3日しても手のしびれや麻痺が改善しない場合には、治療を早急に受けることが重要になります。
橈骨神経が圧迫されていただけでならば大きな問題にはなりませんが、万が一神経が損傷してしまっていた場合には放置しておけばしておくほど腕の麻痺が完全に治らなくなってしまうこともあります。
症状が軽ければ血行を改善する治療や投薬によって神経の修復を行えばそれだけで改善することもありますが、ひどい場合には筋肉の衰えが起こります。
そのため、長期的なリハビリが必要になったり、症状は改善したとしても後遺症が残ってしまう可能性もゼロではありません。
おかしいな、症状が続くなと思った場合には、早めの治療を行うようにしてください。